アドセンス審査の合格基準をSEO対策の観点から考える

 アドセンス(Google AdSense)の審査が以前より厳しくなって、なかなか合格できなくて悩んでいらっしゃる方も多いと思います。
 今回の記事は必勝合格対策マニュアルではありません。なかなか合格できず挫折しそうな方へ、初心者向けのSEO対策が解決のヒントになればと思い投稿します。
 また、アドセンスに合格した人も、SEO対策の初歩として読んでいただきたいと思っています。

 3ヶ月の間、私も合格通知が来なくていろいろと気を揉んだ経験を持っています。
(だが2019年1月~は追加サイトのツイートが含まれているせいか異常に多い気がする。さて3月~はどうだろうか?)

アドセンスの審査には、SEO(検索エンジン最適化)が影響するのか?

 最初に私の持論を申します。

アドセンスの機械的な審査には、グーグル検索のアルゴリズムが一部利用されている

その根拠は次のとおりです。
  • AdSenseヘルプに『ウエブマスター向け品質に関するガイドライン』に準処する必要があると記載されている
  • AdSenseクローラーとGoogleクローラーはキャッシュを共有する
  • YMYLや価値の低い広告枠など、アドセンスに参加していないサイトの情報も必要となり、それらを解析するアルゴリズムが必要となる

AdSenseヘルプに『ウエブマスター向け品質に関するガイドライン』に準処する必要があると記載されている

ユーザーと広告主様の利便性を確保するため、AdSense プログラムに参加するサイト運営者様はウェブマスター向けの品質に関するガイドラインに準拠していただく必要があります
《中略》
これらのガイドラインに準拠していないサイトは検索インデックスから削除され、AdSense 広告が無効となる場合があります。サイトが無効となった場合は、ガイドラインに準拠するようサイトを適切に修正したうえで、サイトの再審査をリクエストしてください。

 見出しの『SEOの知識が必要?』については、答えが出てしまいました。AdSense ヘルプで読めとあるので必要です。
 『ウエブマスター向け品質に関するガイドライン』はSEOの基本となるガイドラインです。アドセンスの基準と罰則のレベル差はあるとしても、項目はほぼ同じと考えられます。

AdSenseクローラーとGoogleクローラーはキャッシュを共有する

AdSense クローラは Google クローラとは異なります。
2つのクローラは別個のものですが、キャッシュを共有しています。これにより、2つのクローラが同じページをリクエストする事態を防ぎ、サイトの帯域幅を節約するよう努めています。同様に、Search Console クローラも別個のクローラです。

 クローラーとは、ウェブページのコンテンツの解析とインデックス登録に使用されるソフトウェアです。bot(ボット)またはスパイダーとも言います。

 キャッシュとは、ページをそのままコピーしたものです。Google検索で表示される、それぞれのサイトのURLの右に▼をクリックすると、キャッシュという項目が表示されます。

 クローラーは、持ち帰ったサイトの情報をインデックス化しますが、アドセンスのインデックスとGoogle検索のインデックスは別々です。
 ですが、キャッシュは同じなので、Google検索でインデックスされていなければ、アドセンスのインデックスもまだである(AdSenseクローラーも巡回していない)可能性が高いと思います。

※インデックスとはクローラーが集めたコンテンツの情報を解析したデータベース

Google クローラ(「Googlebot」)がページにアクセスすると、Google により、ページのインデックス登録が行われ、コンテンツや意味が分析された後、ページが Google のインデックスに保存されます。インデックス ページは Google 検索結果に表示されます。
《以下省略》

※アドセンスに申請する前にインデックスの状況を確認したほうが、スムーズに審査が進むと思います。Search Consoleの使い方も合わせて勉強すると良いです。
 個人的な感覚では、多くの人がインデックスに無関心で、アドセンスにサイトの状況が上手に伝わらず、更に削除やカテゴリの変更を繰り返し、URLが散らかって益々伝わりにくくなる、そんなふうに思います。

YMYLや価値の低い広告枠など、アドセンスに参加していないサイトの情報も必要となり、それらを解析するアルゴリズムが必要となる

 アドセンスのインデックスは、関連性の高い広告を配信するためにあります。アドセンス審査もこのインデックスを利用していると考えたほうが自然です。

アドセンスにあって、Google検索に無いと思われるインデックスのデータ

  • 禁止コンテンツのデータ
    • アドセンスだけで利用される
  • Google検索でインデックス除外のページのデータ
    • Google検索で検索されないページでも広告が表示されるため

Google検索にあって、アドセンスに無いと思われるインデックスのデータ

  • ページランク(PageRank)のデータ
    • ページランクとは、被リンクの質と数でページを評価するアルゴリズム
    • アドセンスでは出来たばかりのサイトでも合格するので、(あまり)参考にされていないと思う
  • アドセンスに参加していないサイトのデータ
    • アドデンスクローラーが巡回しないため
 このように、アドセンスは参加しているサイトの品質のデータが必要であり、他のサイトと比べることは基本必要としません。Google検索のシステムとは別々で運用したほうがコスト面で有利であると考えられます。

 しかし、価値の低い広告枠の基準(サイトのコピーやリライト、ありふれた情報)は、他のサイトのデータと比較しなければ、正確な数値になりません
 YMYL(将来の幸福、健康、経済的安定、人々の安全に潜在的に影響を与えるページ)のサイトは、それらに該当すれば一律不合格にすることも出来ますが、あまりにも乱暴であると思います。
 Google検索と同じように信用度を評価する為には、信用ある被リンク(ページランク)などのデータも必要になります。

 このように考えると、アドセンスはGoogle検索のとほぼ同じアルゴリズムを使用し、一部のGoogle検索のデータを流用しているのではないか、または、Google検索の評価で合格基準のサイトをアドセンス独自の基準で再評価していると考えた方がが合理的です。

 なお、価値の低い広告枠とYMYLに関するアルゴリズムは、遡ること2011年のパンダ・アップデートで実装されています。

 この仮説を持って、アドセンス審査の合格基準をSEOの観点から解説していきます。

アドセンス審査の合格基準(噂も含む)

必要文字数

最低1,000文字
推奨1,000以上で価値の高いコンテンツに必要な文字数

解説
 ネットの情報は諸説あるが、基本的には多い方がよい。
 合格したサイトの中には、1記事700文字ぐらいの記事もあった。(他の記事は1000以上で多め)多少足らないページがあったとしても他のページで挽回できる、サイト全体の評価ではないかと思う。ただし、極端に少ないページがある場合はこの限りではない。
 SEOの評価の上限は4,000文字ぐらいという説がある。
 また、読者目線で考えると、文字が少ない記事の方が喜ばれる可能性もある。文字の詰まったページを見た途端、ブラウザバックする読者もいると思う。
 文字数より、独自性の高い情報が多く含まれ、簡潔で分かりやすい記事であるかが重要である。
AdSense で承認され、関連性の高い広告をサイトに掲載するには、AdSense スペシャリストが審査し、クローラがページの内容を判別するために十分な量のテキストを、ページに含める必要があります。

記事数

最低ネットでは5~10記事、またはそれ以下も
推奨20~30記事

解説
 合格したサイトを見回った感想は、AdSenseヘルプフォーラム(今はヘルプコミュニティ)の認識より少ない記事数で合格しているケースが割と多く感じる。(今年に入ってから特に)
 ただ、Twitterのツイートを参考にしているため正確な数字とは言えない。合格できなかった人で諦めた人も多いと思う。
 
 人的コスト面からすれば、少ない記事数で申請した方が、不合格時の修正も楽である。記事が多ければそれだけ修正も大変。
 ただし、品質の良い記事を書く、ブログを管理する、AdSenseプログラムポリシーや品質に関するガイドラインを理解するには、ある程度(数ヶ月単位)の時間や経験が必要になる。
 
 記事数にこだわるより、合格できる自信が持てるまで、申請は行わないほうがよいと思う。品質の悪い記事を投稿し、審査に時間が掛かってしまうと、身動きが取れなくなってしまう。(大幅な改修ができない)

 一番の悪手が、記事のどこが悪いのか分からず、手当たり次第に削除してしまうこと。記事を削除すれば読者は減りクローラーの巡回も減る。やる気も無くしてしまう。
 審査中でも1週間に1記事ぐらいは投稿したほうがよい。また、時間を掛けたほうが品質の良い記事が書ける。

※基本的には、パンダ・アップデートのアルゴリズムで、低評価(ペナルティ)をもらわなければ良い。(機械的な審査で重要なのは記事のボリューム。記事数はAdSenseスペシャリストが審査するのでは?)

プライバシーポリシー

最低必要
推奨必要

解説
 プライバシーポリシーについては、審査時に必須と言われているが、理屈ではCookieを使用していなければ読者に示す必要はない。なくても合格したという話を以前に聞いた。
 だか、合格後は必ず掲載しなければならず、手回しに掲載することは合理的と言えよう。

 相談者の中には不適当と思われるプライバシーポリシーも散見された。
  • プライバシーポリシーを画像ファイルで掲示し、リンク先の必要事項を示さない。
  • 特定商法取引法の表示において、必要事項を掲載していない。
  • アフィリエイトの記載はあるが、アフィリエイト広告は掲載されていない。
  • みなし同意
 画像ファイルで表示した動機はコピー判断の回避であろうが、そもそも画像ファイルのみのページは、価値の高い広告枠(コンテンツのないページ)なので意味がない。リライトも同じ。読者やクローラーを騙そうとする行為はGoogleが一番嫌う行為。

 特定商法取引法はクーリングオフ制度を定めた法律である。特定商法取引の表示の不備は、法律違反になる場合があるため、禁止コンテンツとして落とされる可能性もある。そもそもアフィリエイトには必要ない。(誤認している人もいた)

 アフィリエイトや他の広告ネットワークの記載は全く問題はない。ただしGoogleはアフィリエイトを好いてはいないと思う。(商売敵)
 合格後、他社広告を貼られると思えば、良い印象を与えないのではなかろうか。アフィリエイト広告を外して審査を受けたのなら、この記載も消しておいたほうが無難ではないかと個人的には思う。

 みなし同意について、アドセンスも「EU ユーザーの同意ポリシー」に準拠する必要がある。同意を得るWEBの仕組みが必要があり、同意が得られなければ、パーソナライズされた広告やアナリティクス等で使用されるCookieを利用してはいけない。
 Googleは、ポリシーの元となる「EU一般データ保護規則(GDPR)」に違反し62億円の罰金を払わされる見込み。今後、指導が厳しくなるかもしれない。

 これらの不適切と思われる事柄はあるものの、同じような内容で合格しているサイトはいくらもあるため、内容は感知せず『とりあえずあれば良い』程度ではないかと思う。
 ただし、プライバシーポリシーは読者との約束なので、できないことは書かない、書いたことは行う、そういう認識で掲載しないとトラブルの元になる。

 基本コピーで問題ないのだが、AdSenseの必須コンテンツを読んで、自分のサイトに合うプライバシーポリシーにする必要がある。

お問い合フォーム

最低必要
推奨必要

解説 
 お問い合わせフォームに関しては、AdSenseプログラムポリシー等に記載はないと思われるが、高確率で影響すると思われる。SEO対策としてもあったほうがよいと思う。
 プライバシーポリシーも同じだが、お問い合わせフォームは、どうあがいても『価値の低い広告枠』である。気休めではあるが、noindexタグを設定したほうがよいと思う。

プロフィール(運営者情報)

最低不要、ネットでは諸説
推奨YMYLのジャンルは必要。その他のジャンルはあったほうが良い程度

解説
 実際プロフィールが無いサイトでも合格している。
 医療、財産の分野(YMYL)のサイトは、SEO対策として必須と考えられる。プロフィールの掲載があっても、匿名や初心者では信用性に疑問が残るため合格は難しい。その道のプロであっても客観的に判断できる情報が必要。

 また、読者の目線から見た場合も、プロフィールはあったほうが良い。特に執筆者本人に魅力がある場合、ファンは付きやすくなる。逆にネガティブなイメージを与えると、みすみす読者を逃がすこととなる。
 記事のジャンルに詳しく正しい情報を持っていることをアピールする必要がある。
 もし初心者であるのなら、そのジャンルに惹かれた理由、これからの目標や意欲を書くと良いと思う。

※記事は1,000文字以上なのに、運営者情報のページが1,000文字以下の「価値の低い広告枠」をよく見かけます。
 プライバシポリシー、問い合わせフォームは、その性格上、独自情報を追加することは出来ません。
 しかし、運営者情報については、独自性がなければ個性がないということではないでしょうか?

サイトマップ、カテゴリなどのナビゲーション

最低必要 ナビゲーションバー、サイトマップなどを設置
推奨必要、ただしカテゴリの記事数は5件以上

解説
 読者を、興味ある記事に少ない操作に導けることが大切である。
 よく用いられるのが、ナビゲーションバーやメニューバー、サイトマップやカテゴリ、パンくずリストなど。
 レスポンシブデザインのWEBページは、スマホで見るとサイドバーが下部に移動するため、サイト上部のナビゲーションが特に重要になる。

旅行関連のサイトの場合は、次のようなナビゲーション バーが効果的です。
-> ホーム <> 目的地 <> ギャラリー <> クチコミ <> 会社概要

 ヘルプフォーラムのカテゴリ5記事以上の要件は、コンテンツがないページを極力作らないためのアドバイスである。記事数が少ないとSearch Consoleで「重複」となる可能性が高くなる。
 しかし、合格したサイトには記事数の少ないカテゴリが数多く見られた。
 個人的にはカテゴリのページも、noindex推奨。

 SEOで推奨するカテゴリはサイトの構造上の分類を意味する。パソコンで言うところの、フォルダ、ディレクトリ構造である。
 最上層にホームページがあるり、中層に大きなカテゴリのフォルダがある。下層に大きなカテゴリを分けた小さなカテゴリのフォルダがあり、そのフォルダに記事のページが格納されている。

参考資料
ウエブマスターヘルプフォーラム
https://productforums.google.com/d/msg/webmaster-ja/uoMrapq_YCk/_HhIoIdbCQAJ

画像(著作権フリー画像を含む)

最低あってもなくても良い
推奨自分で写した写真、自分で書いたイラストを使用する

解説
 数年前、画像は無いほうが有利と言われていた。
 現在は著作権フリーを含め多くの画像が使用されていている。ただし画像の内容や良し悪しはGooglebotは判断できないため、画像メインのサイトでは合格は難しい言われる。
 
 自分で写した写真はSEO的に多少のプラス評価はあるようだ。画像の良し悪しは分からずとも、同じ画像がネット上に存在しないことは判断できる。検索で有利になるように、代替えテキスト(alt属性)を追加することをオススメする。

 人の目(読者や審査官)で見た場合は、印象はかなり異なる。特に写真があって当たり前の、旅行やグルメのジャンルで著作権フリー画像を使うと、「本当に行ったの?」「本当に食べたの?」と信用を失墜することになりかねない。
 読者の心を揺さぶるような写真であれば、Google画像検索からの流入も(多少は)期待できる。
適切なコンテキストを提供する:
ページのトピックに関連したビジュアル コンテンツを使用しましょう。ページには、独自の価値を追加する画像のみを表示することをおすすめします。特に、画像やテキストが独自のコンテンツではないページは推奨されません。
重要なテキストを画像に埋め込まない:
画像にテキストを埋め込むことは避けてください。特に、ページ見出しやメニュー項目などの重要なテキスト要素は埋め込まないでください。これは、すべてのユーザーがアクセスできるわけではないためです(また、ページ翻訳ツールも画像では動作しません)。ユーザーがコンテンツに最大限アクセスできるよう、テキストは HTML 形式で作成し、画像に代替テキストを設定してください。

 根本的なことだが、自分で写真が用意できるジャンルを選んでいただきたい。専門性、経験の面で有利であり、表現力も他のサイトに負けないと思う。
 ジャンルによっては難しいと思う。しかし、Googleの技術革新を考えると、10年後も読まれる記事を目指すなら、画像も独自性のある画像にしたほうが良いのではないだろうか。
(SEO対策としてGoogle画像検索の重要度が今後増すかもしれない)

外部リンク

最低禁止コンテンツのあるページへのリンクはNG!
推奨

解説
 アドセンスが定める禁止コンテンツのあるページへのリンクはガイドライン違反となるケースが多い。品質に関するガイドラインに違反するようなサイトへのリンクもGoogle検索の評価を下げる。
 相互リンクは数が少なければ問題はないが、度が過ぎると品質に関するガイドライン違反となる。(金銭での被リンク購入など)
 
 著作物の引用や出典で情報元のリンクを掲載していないサイトをよく目にする。正しい引用を行っていないと著作権違反になる。
キ「出所の明示」が必要(コピー以外はその慣行があるとき)文化庁  
 URLを必ず掲載しなければならない訳ではないが、引用元を明確にする必要はある。執筆者がリンクを掲載しないのは、無断転載を隠す意図もあるように思う。

 ネットの情報では、発リンクをマイナスポイントと考える人もいる。(リスクの意味では間違ではないのだが)
 インターネットはリンクの網であり、発リンクはインターネット発展のため正しい行為である。自分のサイトの評価が良ければ、リンクを貼ることで引用元サイトの評価が上がり、若干の恩返しにもなる。
 ただし不用意なリンク行うと、Google検索の評価を下げることもあるので、注意が必要である。

※はてなブログの「はてなスター」は要注意。これは発リンク? 相手のブログが禁止コンテンツのサイトだったら、ポリシー違反になってしまう可能性もある。監視しましょう。

文章

最低誤字脱字、文法に気をつける
推奨形式段落は意味のまとまりを意識する 重要なキーワードを意識する

解説
 誤字脱字、文法について、私も人のことは言えないが、アップする前に推敲したほうが良い。SEOにも影響すると思われる。 
・この記事にスペルミス、文法ミス、事実に関する誤りはないか?

 パンダアップデートでこれらのシグナルが追加された。基本的には読者重視で書く必要はあるが、チャラい文章より威厳ある文章の方が良いのはないかと思う。
(この記事のように、無理に”だ・である”調で書く必要はない)

パンダアップデートに関する参考資料
ウエブマスター向け公式ブログ
Google 検索が、高品質なサイトをよりよく評価するようになりました
https://webmaster-ja.googleblog.com/2012/07/google.html

 重要なキーワードを意識することは、タイトル、見出しなどで特に重要である。(SEO対策の基本)
 読者はタイトルを見て訪れる。タイトルで連想される情報が記事になければ、読者は時間の無駄であったと思うはず。
 ただし、キーワードを詰め込みすぎないこと。簡潔で分かりやすいタイルを選ぶ。

 段落については、少し前のアドセンス不合格通知にその旨の記載がある。適正な段落を形成することで、それぞれのキーワードの関連性が増すのではないかと思う。
コンテンツには、タイトルだけでなく、意味のある文章や段落が含まれている必要があります。
アドセンス不合格通知より引用

 見出しで「まとめ」と締めくくられいる事がほとんど。これは<h2>タグの正しい使い方でない。まあ、そこまで厳密にする必要もないかもしれないが……

目次

最低ネットでは有利という意見もある 真偽不明だが、ほとんどのサイトにある
推奨ヘルプフォーラムでは、不要という意見が大勢

解説
 なくてもアドセンスに合格する。ただし、アドバイス側の基本姿勢は「少しでも有利なら行え。少しでもリスクが有るならヤメロ」である。目次はプラスマイナスの判断がつきにくい項目である。

 SEO的に考えて、タイトル下のキーワードは重視される傾向があるようだ。また内部リンクは、読者にとって意味のある、関連性のあるリンクであればプラスに評価されると思われる。
 逆に、キーワードの詰め込み過ぎはスパム判定の恐れがあり、重複する文章があることは、よい影響を与えないかもしれない。

 考慮してもらいたいことは、合格後に広告を掲載した際、素通りされる、記事の大事な部分を飛ばされるなどの弊害が起こる可能性はある。
 記事によって違うので、AdSenseレポートを確認しながら、掲載するのが良いか悪いか、広告の位置などを考える必要があるのではないかと個人的には思う。

追記
 SEO対策として、最近のグーグル検索のスニペット(説明文)の下に、目次の項目のリンクが表示されるようになった。グーグル検索では、多少有利かもしれない。

再申請までの期間

最低ネット上では早くても問題がない
推奨ヘルプフォーラムでは「2週間空ける」が大勢

解説
 個人的な意見は、インデックス状況によると思う。修正し、インデックスが更新されていれば大丈夫ではないかと考える。ただし、削除や非公開の場合はインデックスの更新が遅れる場合が多い。そう考えるとどちらの意見にも一理ある。
 修正をあまりせず、頻繁に再申請を繰り返すとスパム、迷惑行為と思われ審査されないこともあるらしいので注意が必要。
クローラがサイトにアクセスする頻度。
現在のところ、Google のクローラがサイトのコンテンツをインデックスに登録する頻度を調整することはできません。クロールはロボットにより自動的に行われます。ページを変更した場合、Google のインデックスに変更が反映されるまでに 1、2 週間かかる場合があります。

 審査申請後、毎日記事をアップするという意見もあるが、個人的にはオススメしない。(理想ではあるのだが……)
  • 1日で書ける記事の品質が如何ほどのものであるか
  • 申請後、たくさんの記事を投稿すると、不合格の原因が更に分かりにくくなる
  • ただし、クローラーの観点から全く投稿しないのも問題(週1で品質の良い記事を)

Search Console、アナリティクスの登録

最低良い ただし活用しなければ意味がない
推奨

解説
 Search Console、アナリティクスに関しては、登録しただけは何の恩恵もない。活用して初めて役に立つ。(SEOの基本)

 Search Consoleは、サイトマップの送信は最低行なってほしい。ヘルプフォーラムではトラフィックが発生しないと審査期間が伸びると言われている。Google検索に表示されなければ、読者も来ないのでPVも増えない。
 旧Search Consoleの「Fetch as Google」でも、インデックスはできるのだが、急ぎでない場合はサイトマップ送信で対応したほうがよいと思う。

 Search Consoleのカバレッジに関しては、自分の想定したキーワードがどの程度の順位か確認したほうがよいと思う。また、想定していないキーワードが検索上位にあるのなら、関連した情報を増やすことで独自性のある記事に仕上がると思う。

 アナリティクスに関しては、利便性の読者ナビゲーションの参考になる。記事を読み終えた読者を、次はどの記事にエスコートするか考えると、直帰率(その記事だけを読んで帰る読者の割合)を下げることができると思う。しかし、これがなかなか難しい。
 また、PVにはクローラーが含まれる場合もあるので、正確な数字が必要なときはアナリティクスを参考にすると良い。

避けたほうがよいと思われるジャンル

最低医療、財産などの分野(YMYL)
推奨詳しくない分野 ライバルの多い分野 アフィリエイト

解説
 既に申し上げたとおり、医療、財産など分野(YMYL)はその道のプロでも難しい。意外に広い範囲に及ぶ。ただし、みなされない場合もある。

※YMYLのジャンルで不合格の場合、価値の低い広告枠(コンテンツのないサイト)の通知がよく来る気がする。
●財務情報ページ:投資、税金、退職に関するアドバイスや情報を提供するWebページ
計画、住宅購入、大学への支払い、保険の購入など
●医療情報ページ:健康、薬、特定の病気に関するアドバイスや情報を提供するWebページ
または条件、精神的健康、栄養など
●法務情報ページ:離婚、子供などのトピックに関する法的助言または情報を提供するWebページ
親権、遺言、市民になることなど
●知識のある市民を持つために重要なニュース記事または公開/公式情報ページ:Webページ
地方/州/中央政府のプロセス、政策、人、そして法律に関する情報を含みます。災害
応答サービス政府のプログラムと社会福祉国際などの重要なトピックに関するニュース
イベント、ビジネス、政治、科学、そして技術。あなたの判断とあなたの地域の知識を使ってください。
すべてのニュース記事が必ずしもYMYLと見なされるわけではないことに注意してください。
●その他:子供の養子縁組、自動車の安全性情報など、あなたがYMYLを考慮することができる他の多くのトピックがあります、
あなたの判断を使ってください
General Guidelines(原文は英語)より引用

 自分の詳しくない分野については、火を見るより明らかで、情報源を他のサイトに依存することになる。価値の低い広告枠(コンテンツが複製されているサイト)の通知が届くこととなるだろう。

※独自性に関してはアドセンス不合格理由『価値の低い広告枠』についての思考を御覧ください。

 ただし、勉強中の初心者で経験を元に記事を書く場合は例外。「学問なき経験は、経験なき学問に勝る」(イギリスのことわざ)
 初心者ならではの、「疑問」「失敗」「改善」「努力」を詳しく描くことで、上級者にも負けないコンテンツが出来上がる。
 執筆者が初心者だけに、初心者の気持ちがよく分かる。同じ目線で語られる記事は読者も共感を覚えるだろう。

 ライバルの多い分野は、独自性が出しにくい。努力し考え抜いたことでさえ、既にネットに上がっている事が多い。
 それに比べ、ニッチなジャンルであれば、情報も少なく被りの少なくなる。ただし未経験者を呼び込むような記事にしないとPVも増えないのではなかろうか。

 ブログは趣味などの好きな分野、書きたい分野を書くことが本来の健全な姿である。
 自分の好きなことを、自由気ままに書いたブログが案外合格している。読者の為になる情報を書けとアドバイスするものの、為になる情報の押し付けは良くないかもしれない。読者に選択の余地を残しておく必要があるのではないだろうか。

アフィリエイトについて

 アフィリエイトの記事だから落とされるということはない。ただし、販売元の情報の転載が多く薄い内容のサイトが多い。アドセンスも内心は快く思っていないであろう。

参考資料
Search Consoleヘルプ
アフィリエイト プログラム
https://support.google.com/webmasters/answer/76465

 相談者のオススメと銘を打った記事が多い。一つ一つ読んでみると、一つの商品の情報しかない。ホームに戻ってみると、記事のすべてが「〇〇〇〇はオススメ」とあり、記事は毎日更新されている。客観的に考えてどうだろうか?
 これが上級者のサイトになると違う。安易にオススメと言わない。オススメしないと結論付けされた記事も見られる。場合によってはランク付けがなされているケースも有る。
 複数の商品が比較され、執筆者の言葉で客観的に書かれている。執筆者の信用度があるため、信頼できるソースの裏づけを必要としない。過去の経験と実績に裏打ちされているからである。
(上級者は上級者のやり方で転載や手抜きはあるのだが……)

 正直、初心者はアフィリエイトの記事でアドセンスに申し込まない方がよいと個人的には思う。合格レベルの記事にするには、最低、商品を購入して試す必要がある。読者が興味を示す商品はそれなりの値段であり新製品。元手が必要。(高額商品だから、読者は損をしないように情報を集める)

 アフィリエイトの記事ばかりでは、サイトは成立しない。なぜなら執筆者の知識の豊富さと信用性をアピールしなければ、検索から読者を呼び込めない。(最初からアマゾンに行く))
 経験を積んで、アドセンスで収益が出るようになってからでも遅くないと思う。わざわざ最初から茨の道を進む必要はない。 

ネットの噂、都市伝説の類の考察

※AdSenseヘルプフォーラムでは言えないこと。

 アドセンスが基準を明確に表明していないため、様々な憶測が生まれます。リスクのない噂や都市伝説なら害はないのですが、システム上のトラブルでアドセンスに参加できなくなる恐れもありますので、素人はうかつに手を出さないほうがよい思います。
 ですが今回は、噂は噂として真偽を確かめるため取り上げたいと思います。

AdSenseアカウントをキャンセルすると合格しやすい?(毎回不合格の場合)

解説
 ネット上では、この情報がチラホラ聞かれる。
 キャンセルはアカウント重複の恐れがあり、場合によっては二度と申し込めなくなるリスクがあるので、やってはいけない。(目を付けられると門前払いのリスクあり)

 アカウントのキャンセル後、2週間は再申請をしてはいけないという決まりごとがあった。(現在は10日ぐらい?)前の申請データが消えるまでの期間である。
 インデックスは審査に関連することが正しければ、2週間空けることによって、インデックスが更新され、合格しやすくなる可能性はある。この場合、アカウントのキャンセルは無意味である。

 一方、キャンセルにより、アドセンスのインデックスが消去され、新たに作られるのであれば、クリーンな状態で審査が受けられるので、合格しやすいかもしれない。
 アドセンスのインデックスが一旦消去されても、Google検索のキャッシュは残っているので、比較的早くインデックスが再作成されるのかもしれない。
 特にポリシー違反のついたベージを削除した場合、なかなか消えないかもしれないので、この裏技によって合格しやすくなるかもしれない。
6. ポリシー違反がついたページのコンテンツを全て削除したが、違反が外れないのはなぜか
ポリシー違反がページに付いたため、コンテンツを全て削除されるユーザー様が多くいらっしゃいますが、コンテンツを全て削除、もしくはページを削除されましても、広告コードがページ内に含まれている限り、違反は解除されません。
広告コードが入った状態でコンテンツを削除されますと、コンテンツの無いページ(価値の低いページ)として別のポリシー違反が付く可能性もございます。
 AdSenseヘルプフォーラム「よくいただくポリシー質問集」より引用

 上の回答は合格後のことであり、再申請には当てはまらない可能性が高いが、削除した記事のインデックスが404リンク切れエラーになるまでは、かなり遅くなるケースもあるので、不合格理由になる可能性もあるのではないだろうか。
 
 品質の悪い記事の削除を繰り返してしまった場合は、効果があるのかもしれない。

注意:決して推奨するわけでは無いので履き違えないように

新規に作った、記事の少ないサイトのほうが合格しやすい?

解説
 AdSenseフォーラムでは合格させるため、比較的ハイレベルなアドバイスを行うことも多い。また過去の基準に囚われることもある。
 一方ネットでは、簡単に合格したという情報がどうしても人気を博してしまう。過去の情報もそのまま残る。意見の食い違いは増すばかりである。 

 相談の不合格のブログより、Twitterの合格ツイートのブログのレベルが低いと思うことがままある。Google検索のアルゴリズムは日々変化するので、合格ラインもブレが乗じるのではないかと思う。ブレが元に戻るか、ブレのままで行くかは不明である。

 Googleも営利企業であるので、AdSense広告を掲載するサイトの数が少なくなれば、増やすために基準を下げることもあるかもしれない。基準に満たないサイトを合格させても、後でポリシー違反通知を送れば済む。

 それはさておき、SEOの都市伝説にGoogleハネムーンがある。新規のサイトは検索順位が優遇されるというものである。ただし全部のサイトが旅立てるわけでなく、ほとんどの場合、成田離婚である。
 同じGoogle検索のアルゴリズムが使われているとするのなら、アドセンス合格基準のブレも理由にもなる。

 Googleハネムーンの真偽はさておき、新しい情報を優先するアルゴリズムは存在する。9.11アメリカ同時多発テロ事件の際、ググっても事件の速報はヒットしなかった。この教訓を活かし、新しい情報が発するシグナルをアルゴリズムに加えられたと言う。
 特に2019年1月以降、検索順位でも新しい投稿が検索上位に表示されるようになったような気がする。時を同じくして、アドセンスの合格者も増えた気がする。(レベルが下がったような・・・)
 Google検索、アドセンスの審査のアルゴリズムに変更があったのではと予想する。

 この仮説から考えられる対策としては、新しい情報(新製品やシステム改正)の記事を5件ぐらい同時にアップし、Search Consoleでサイトマップ送信後、頃合いを見て申請を行うとよいかもしれない。
 Googleハネムーンに乗ったと思えば、その後は定期的に記事をアップして、好調を維持したら良いのではないかと思う。

※全くの想像です。また合格ラインで受かっても意味がありません。合格後、ポリシー違反をもらうレベルでなければ検証の意味無ありません。

個人的な推論

 機械審査で「合格」「不合格」がハッキリしているのなら、すぐに通知が来ると思います。これがボーダーラインギリギリだと、審査官のチェックが入ったり、前回の違反記録が修正されていなかったり、インデックスのタイムラグなどの原因より、審査が長引くのではないかと思います。

 サイトや記事だけの審査なら、記事数が少なくてミスがない方が良いのかもしれませんが、それには完璧な知識が必要になります。
 サイト管理人の評価ならば、ある程度の判断材料(サイトの規模)が必要になります。(急がば回れ)

 また、アドセンス合格対策をしていない、自由気ままに書いたブログのほうが、独自性は高いと思われるので、まぐれ当たりも多いかもしれません。

 それに対し アドセンス合格対策をする人の多くはお金目当てです。
( ー`дー´)キリッ (大なり小なり。アドセンスに参加する他の動機が見つからない)
 他社広告を貼ったり、収益性の高いライバルの多いジャンルを狙ったり、毎日更新の為、記事が品質低下があったりと、本来の実力なら楽に合格できるはずなのに、自分で足かせをしている人が多い気がします。
 
 そして一度ハマるとなかなか抜け出せないのかもしれません。

 今年に入ってから、件数が少ないサイトの合格が増えだしたような気がするが、アルゴリズムの変更があったように思う。
多分、関連性のグループ化される前に合格していると思う。記事を増やしてグループ化された際、他のサイトと比較され、独自性がないと判断された場合は、検索の評価が下がる(正当な評価)ので、要注意。(記事数が少なくても高品質なら問題はない)

 また、再審査で試してもらいたいことで、落ちたら一度審査コードを外し、暫くの間修正を行う。審査前になってからサイドコードを貼り付ける。結果が来るまで、時間は掛かるかもしれないが、過去のデータは消えるかもしれない。

アドセンス合格はSEOの第一歩

 アドセンス合格は長いブロガー人生の出発地点に過ぎません。これからPVの増加やGoogle検索のランク向上に務める必要があります。必ずSEO対策の知識が必要になります。
 一向にPVが増えない、収入がコスト以下などの理由から、せっかく合格してもやめてしまったブロガーさんをたくさん目にしました。合格して目標を見失った人も多いのではないでしょうか。

 なかなか合格できない人も、今のうちにSEOを学んでおけば、近い将来きっと役に立つと思います。考え方も読者重視に変わると思います。
 幸運をお祈り申し上げます。

関連記事
最近多い断りの理由、「価値の低い広告枠」を解説し、どのようにしたら独自性のあるコンテンツになるかを考えた記事です。
アドセンス不合格理由『価値の低い広告枠』についての思考

追伸
 私は既に、収益を気にせず書いてます。
(*´∀`*)

※「です・ます」調を途中から「だ・である」調にわざと変更しています。読まれた感じはいかがでしたでしょうか?

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